ブレークイーブン・インフレ率(BEI)
Breakeven Inflation Rate
名目国債と物価連動国債の利回りの差。
普通の国債と、物価に合わせて元本が変わる国債の金利差から、市場の物価観を探ります。
数字そのものだけでなく、市場予想との差に目を向けましょう。
一言でいうと
名目国債と物価連動国債の利回りの差。
もう少し詳しく
同程度の満期の名目国債利回りから物価連動国債利回りを引く市場指標。期待インフレだけでなく、インフレリスクや流動性のプレミアムも反映する。
普通の国債と、物価に合わせて元本が変わる国債の金利差から、市場の物価観を探ります。
なぜ市場が見る?
インフレ補償への需要が増加という変化は、名目債と物価連動債の差が拡大、BEI上昇、実質金利との内訳を点検という経路で市場の判断につながります。発表された水準だけでなく、事前の期待から何が変わったかを読むために重要です。
市場への伝わり方
一般的な経路の例- 1インフレ補償への需要が増加
- 2名目債と物価連動債の差が拡大
- 3BEI上昇
- 4実質金利との内訳を点検
でも、必ずそうなるわけではありません。
BEIは純粋なインフレ予想そのものではありません。
事前予想、前回値と改定、織り込み、中央銀行の方針、他国との金利差を合わせて確認します。
上がったら? 下がったら?
政策や指標の水準が、事前の期待に比べて変化した場合の一般的な見方。
将来の政策金利見通しが上がる場合、短期金利に上昇圧力。
他国の金利が変わらなければ、金利差からドルを支えやすい。
割引率や調達コストの上昇が重荷。ただし利益成長が支える場合も。
実質金利が上がる場合、金利を生まない金には下押し圧力。
利回りが上がると、既存の固定利付債の価格は下がりやすい。
それぞれの市場への影響
FX・為替
他国の金利が変わらなければ、金利差からドルを支えやすい。
債券
利回りが上がると、既存の固定利付債の価格は下がりやすい。
株式
割引率や調達コストの上昇が重荷。ただし利益成長が支える場合も。
ゴールド
実質金利が上がる場合、金利を生まない金には下押し圧力。
ニュースでこう出る
架空のニュース例「BEIが拡大し、物価への警戒が強まる」
よくある勘違い
BEIは純粋なインフレ予想そのものではありません。
一般的な波及経路は予測の確約ではありません。市場予想、織り込み、他国の動きによって反応は変わります。
読み解くときの注目ポイント
- 同じ満期で比較
- 流動性
- リスクプレミアム
一次情報を確かめる
TreasuryDirect|TIPS(物価連動国債)定義と仕組みを学ぶための資料です。現在の金利・統計値はアプリ内に固定していません。